「映画の話が現実に・・・」
なんてことが時々ありますが、技術の進歩が可能にする奇跡は時間ともに当たり前のように人類の生活に浸透していくものです。
と、一見、深い感じで入ってみました。苦笑
近頃は、人工知能(AI)の進歩により、この先人間の仕事が奪われていくという見解が注目を度々集めています。
いつか、映画『ターミネーター』のようなロボットが人間社会を奪うような時代が来るのかもしれません。(来ない確率の方が遥かに高いとは思いますが・・・)
そんな映画つながりでちょっと気になる話題がありましたので、取り上げてみたいと思います。
シカゴで『マイノリティリポート』が現実に世界に?
2002年にトムクルーズ主演で公開された映画『マイノリティリポート』
監督がスティーヴン・スピルバーグで、トムクルーズとのタッグとということもあり、日本でも大ヒットした映画になります。
プレミアムBlu-ray版だと特典映像に「スティーブン・スピルバーグの近未来予測」とか入っていて、実に興味深い。
『マイノリティリポート』を一言で言えば、予知能力者によって、凶悪犯罪が起こる前にその犯人を予知して逮捕して犯罪を未然に防ぐシステムのお話です。
2054年のワシントンDCで、この予知システムにより犯罪が激減するというところから映画のストーリーが展開されるのです。
そんな「犯罪予知システム」が、すでにワシントンDCではなくシカゴで導入されて一定の成果が出ているそうなんです。
シカゴ市警察が導入した『マイノリティリポート』を思わせる「犯罪予測システム」とはどのようなものなのでしょう。。。
シカゴ市警察の犯罪予測システムとは?
シカゴ市警察で導入された「犯罪予測システム」ですが、2017年1月〜7月にかけてシカゴ全域で見た場合には2016年よりも凶悪犯罪が若干の増加を見せる中、シカゴ市警察の管轄エリアは、発砲事件で39%、殺人事件も33%減少したそうです。
その犯罪抑止に役立ったのが、「犯罪予測システムHunchlab」というものになるそうです。
このシステムは、『Azavea社』というベンチャー企業が開発したもので、時間や季節による周期、過去の犯罪データ、日毎の天候や地域経済の状況などから、犯罪パターンを見出す仕組みになっているとのこと。
こちらはあくまでコンピューターのアルゴリズムにより予測するものになり、映画『マイノリティリポート』のような予知能力者が予言するのとは違うアプローチではあります。
だとしても、「犯罪予測システムHunchlab」によって導き出されたデータによって、犯罪が起こりそうな地点を絞り込み、犯罪減少に一定の効果が出ているのも事実。
ただ、さすがに『マイノリティリポート』のように、犯罪を起こす人を予知で特定し未来を映像化した上で事前に逮捕するというようにはいくはずもありませんね。
タイムマシンでもない限り無理なお話です。苦笑
そもそも、予測して逮捕自体が人権問題に直結するだけに、あくまで『マイノリティリポート』は空想(フィクション)の世界。
現実には、様々なデータを元に犯罪の起こりやすい地点を予測し、パトロールを強化するなどしてして、犯罪を起こしそうな人への抑止力として活用するシステムと言えます。
そうだとしても、ここでもコンピュータのアルゴリズムの進歩が間違いなくあるということになります。
『マイノリティリポート』の舞台設定である2054年頃には、一体どのような進歩を人類は、そしてAIは遂げているのでしょう・・・。
年齢的に自分はもうこの世にいない可能性の方が高いので、あまり気にしても仕方ないのかもしれませんが、ちょっと気にはなります。笑