多くの有名ミュージシャンが手にし、ギター少年の憧れのブランドといえば、アメリカの『Gibson(ギブソン)』ですよね。
エレキのレスポールや、アコースティックのJシリーズなど、実にたくさんの名器を生み出し世界中から長年愛され続けているギターブランドの最高峰といって差し支えないでしょう。
そんな『Gibson』が、現地メディアから「経営危機」と報じられたことが日本でも大きな話題となっています。
あの『Gibson』がまさかの倒産の危機という想像すらしたこともない状況は、ギターを手にしたことのない人でも驚きの展開ではないでしょうか・・・。
『Gibson』は、1902年の創業で、100年を超える歴史をもつ超有名ギターブランド。
そんな老舗有名ブランドだけに、実は売り上げは日本円で約1000億以上を誇っているみたいです。(年間に)
その『Gibson』が経営危機?もしかしたら倒産するかも?
ものすごい違和感ですが、その現状は新CFOが1年もしないうちに『Gibson』を離れたりと色々あるようで。
2018年は、半年後の夏に銀行からの借り入れである約400億円という支払いの期限が迫っているそうです。
しかもこの支払いが滞った場合に、別の銀行への支払いとして150億を超える支払いも完済しなければならないという「負の連鎖」に陥っているとのこと。
誰も想像していなかったこの状況に、『Gibson』の現在のCFOであるヘンリー・ジャスキヴィッツは、不動産の売却や一部事業の清算を進めると受け取れる発言をしています。
Gibsonがもし倒産してもその名は消えない?
『Gibson』が経営難とされる理由が気になるところですが、そこについては看板商品であるギターの売り上げ低下というよりも、現CFOが口にした株や不動産投資などの別事業での失敗の方が相当影響が大きそうな印象です。
とはいえ無数のギターブランドある中、競争激化に対抗していく経営力が今の『Gibson』にどれだけあるか不安要素が多いのも現実なのでしょう。
もし最悪の展開として『Gibson』が倒産した場合、必ずしも『Gibson』の終焉ということは考えにくいと自分は思っています。
そこはやっぱりギターブランドとしてのステータスが『Gibson』にはあるからです。
それによって、別の企業が『Gibsonブランド』を手にする形で今後も続くはず。
製品が悪いのではなく経営方針が悪いとなれば、そこを正す必要はあるのでしょうし。
ただそれがどういう形かによってはGibsonらしさが失われていく怖さもあります。
もしそうなった場合、これまでに発売されているギターが中古市場で価格高騰の傾向にはなってしまうでしょう。
ビンテージ物は数百万円代でも珍しくない『Gibson』ですが、比較的新しいモデルでもプレミア価格となるかも・・・。
残念なのは、その売り上げが『Gibson』に入るわけではないことです。苦笑
いずれにしても2018年夏本番前には何かしら動きがあるわけですから、『Gibson』がギターブランドとしての輝きを失わないことを願っています。
以上、はるか昔にアコギの名器『J-45』を「清水の舞台から飛び降りる」くらいの思いで購入しながら、金欠の時にオークションで売り払ってしまった元Gibsonユーザーの思いでした。苦笑