2017年12月24日に発売された、BOOWYの『1224 THE ORIGINAL』ですが、早速鑑賞しましたので、2001年場版の『1224』と良い点や悪い点感想など観て思ったことなどを書いてみたいと思います。
と、その前に、実は今回の『1224 THE ORIGINAL』ですが、もともとはいつものAmazonにて予約をしていたのですが、どうやらAmazonでは発売日以降のお届けという流れになっているようでした。
そうなると地方の場合、商品が届くのはおそらく25日から26日になるので、価格的な魅力(Amazonギフト券もあったので)はありましたが、地元の量販店にて急遽購入することにしました。
急がれない方は、Amazonの方がお得に購入できますので。
ということで実際に購入したのが、こちらのステッカー付きBlu-ray Disc版の方です。
そもそもステッカーは別にいらないと言っていたのですが、結果的に付いてるほうです。苦笑。
本当は、こちらの高画質版が気になるところでしたが、そもそも我が家にはそのクオリティで鑑賞する環境がありませんので買っても意味がありません・・・。
バージョンはさておき、早速『1224 THE ORIGINAL』の感想へとお話を進めていきます。
『1224 THE ORIGINAL』の良かった点
まずは、新たに編集された『1224 THE ORIGINAL』の良かったと思えた点についてです。
BOOWYの「ROCK’N ROLL REVIEW DR.FEELMAN’S PSYCOPATHIC HEARTS CLUB BAND TOUR」の最終公演である渋谷公会堂での解散宣言ライブを収録した『1224 THE ORIGINAL』ですが、実際に内容を確認してみたところ、既存の2001年版「1224」と比べていくつか違う点があることは事前情報でそれなりにわかっていました。
「ONLY UOU」の完全収録、画質や音質の向上、2001年版にはなかったアングル、そして16:9のワイド画面という点。
それを踏まえた上で鑑賞した感想としては、16:9ワイド画面になったことで、2001年版の4:3では切れていた箇所がきちんと見えています。
そもそもそこにあるはずのものが存在しているというのは素直に良かったです。笑
音質もアップしていて、2001年版にはなかったカットが本当に沢山含まれていました。
同じシーンでもカメラアングルが違うのでなんだかニヤけてる自分がいます。
このあたりは、当時撮影したフィルムが複数綺麗な状態で残っていたからこその恩恵と言えます。そのこともあってか、どこか新鮮な気持ちで観ることができたように思います。
「ONLY UOU」も完全に収録されているので、前作から16年待って本当の意味での全曲収録となりました。
なんだか、スッキリしました。
そして、個人的に何気に嬉しかったのが、オープニングフィルムでのメンバー名のテロップとオープニングSEでのパッケージロゴの表示が消えたところです。
2001年版「パッケージロゴの表示あり」(『1224』DVDより)
2017年版「パッケージロゴ表示なし」(『1224 THE ORIGINAL』Blu-rayより)
2001年版では、なぜ入れたのか?と思うくらい正直邪魔だったので、それがなくなりスッキリしたのは好ポイントです。笑
ちょっとした事なんですが、一気に気分が高揚するこのライブのオープニングに差し込む必要がないものなので、『1224 THE ORIGINAL』の編集は大正解です。
いずれにしても、そもそもこのライブのクオリティでが素晴らしいので、それを今の技術で絵と音の質がアップすれば悪くならないのは当たり前ですね。苦笑
改めて、「Ultra HD Blu-ray版」もいつか観てみたいと思いました。
そして最後に、今回の『1224 THE ORIGINAL』には、「プレイパス」がついており、専用アプリ(無料)をインストールしてユーザー登録すれば、購入者は専用コードを利用してスマホにDLして観ることができます。
※ダウンロード有効期限:2018年12月31日まです。
このサービスによりスマホでいつでもこのライブを楽しむ事が可能となります。
ちょっと嬉しかったりします。
『1224 THE ORIGINAL』の悪かった点
続いて、反対に「悪かった点」いうか気になってしまったことについてもご紹介します。
あくまで一BOOWYファンの個人的な意見にはなりますが、どうしても不満と感じてしまった点について挙げてみます。
実は、今回発売された『1224 -THE ORIGINAL-』の商品紹介ページに、収録時間が「98分」とあったことがどことなく気になっていました。
2001年版『1224』が、収録時間「約104分」でしたので、この時点で何かしらカットされている予感はありました。
何かしらというか、あのシーンかもしれないと感じていましたが・・・。
実際、観たらまさにそこでした。
2001年版では、ライブ終了後にステージの緞帳(どんちょう)が降りているにもかかわらず、会場から去ることなくアンコールを求めるファンの姿、それを見かねたスタッフがステージ上で、「BOOWYのメンバーはただいまのドリーミンをもって終わりました」と告げファンの悲鳴で作品は終了するという切ない展開。
その合間には、解散の噂を聞きつけ集まった会場前のファンの不安の姿も。
これらについては今回発売された『1224 -THE ORIGINAL-』では完全にカットされています。汗
他にも「NO. NEW YORK」の最後の方でも会場の外の様子が差し込まれますが、ここもカット。さらに同曲で本編のステージが終わり一旦楽屋へと引き上げるシーンもこれまたカット。
これらのシーンも含めての「1224」なのでとても残念ですが、あくまでライブ作品ということで今回はカットされたのかもしれません。
でも、なぜか1回目のアンコール終わりに引き上げるシーンから楽屋までは収録されており、合間に会場内の観客の前作にはないカットがあったりします。
ここについては、解散宣言直前ということで、流れ的に必要な場面と判断したのかもしれませんね。
カット関係だと、以前にも取り上げましたが、オープニングフィルムが今回も途中からになっていること。
※その時の記事はこちらです。
BOOWY35周年プロジェクトの最後は『1224』HD化!残念ながら初出し映像は出ず
メッセージ性の高い映像でしたが、権利の関係で今回も大幅カットになっています。
ライブがそこからスタートしていると言えますので、全編収録されなかったのが本当に残念でなりません。
そして、作品通じての色合いですが、2001年版の方がフィルムならではの味わいがあり、何気に臨場感が高いと自分は思いました。
今回の『1224 THE ORIGINAL』では、確かに編集により前作よりキレイにはなっているのですが、比べてみると、それがこのライブがもつ解散することを告げないといけないという独特の緊張感を薄めているような気がしました。
新作の映像を一言で表現するなら、新たに編集されたものは「WOWOW」のライブ中継を観ているような感じ。苦笑
わかりにくい表現かもしれませんが、実際に両作品を見比べていただくと納得いただける気がします。なんだか今時な映像になっている感じなんです。
ライブの空気感という点でみると2001年版『1224』の方が自分は好きです。
2001年版の色合いでワイドになっていればもっと良かったかなと・・・。
このあたりは完全に好みになりますけど。笑
最後に作品そのものとは別ですが、特典はステッカーよりも縮小版ツアーパンフレットをつけてほしかった。歌詞カードみたいなのがついてましたけど、これ要りません。
「LAST GIGS COMPLETE」や「GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK’N ROLL CIRCUS TOUR」みたいに封入特典でミニパンフを付けてほしかったです。
結果的に両方キープがコアなBOOWYファンの結論
といった感じで、『1224 THE ORIGINAL』を見終わって、良い点や悪い点などについて個人的な感想をあげてみましたが、結論としてはどっちもグッドなんですね。
やっぱりBOOWYはライブバンドとして最高なんです。笑
ただ、その内容に若干の違いがあるという現実がある以上、BOOWYが凄く好きな人やリアルタイム世代のファンは2001年版『1224』と『1224 THE ORIGINAL』の両方キープになると思います。
自分はそうします。
あるないの違いがあって、画面サイズや音質の違いがある以上、どちらか片方って訳にはいきません。
言ってみれば、「ドキュメンタリー」と「ライブ」という2作品に結果的になっているようなものですから。
なんとも複雑な気分ではありますが、どちらか1つを選ぶという選択は自分にはないです。
ただ、一般的には今の時代にあった、新たに編集された『1224 THE ORIGINAL』を選択される方がより楽しめるのかもしれません。
ファンはもちろん、BOOWYにふれたことのない方でもきっと楽しめるライブだと思いますので(最後はちょっと切ない)1980年代に日本のロックを一気にメジャーに引き上げたこんな凄いバンドが居たことを知ってもらえると嬉しいです。
以上、BOOWY『1224 THE ORIGINAL』の感想でした!