2017年、伝説のロックバンド『BOOWY』がデビューから35年ということもあり、「ユニバーサルミュージク」から35周年プロジェクトと銘打って、いくつかの作品が発売されました。
第1弾は、アルバムの紙ジャケット版の復刻。
第2弾は、「GIGS CASE OF BOOWY」の横浜と神戸、それぞれのライブ音源を新たにトラックダウンして限定発売。
この2弾目の時は、『BOOWY 20170807』と意味深な告知を出して、一部のファンからは「再結成?」というほぼほぼ可能性のないはずのことに対して期待が高まったりしていました。
結果的には上記2つの公演のそれぞれの全曲収録CDということと判明し、苦笑い的な展開となりました。
※その時の記事がこちらです。
【朗報】BOOWYやはり再結成なし!『BOOWY20170807』はライブCD発売の告知と判明
正直、BOOWYリアルタイム世代としては、35年というタイミングからいくとなんとも物足りないプロジェクトという印象でした。(あくまで個人の感想です)
それでも、第1弾、第2弾ときて、第3弾がきっとあると確信していました。
BOOWYといえば、クリスマスイブは特別な日なので、そこで何もないとはどうしても考えにくかったので。
そしてついに発表された第3弾は、BOOWY35周年プロジェクトの集大成として、解散宣言が行なわれた「渋谷公会堂」でのライブをHDリマスタリングした「1224-THE-ORIGINAL」と発表。
またしても既存コンテンツに手を加えたというか、初出し映像は結局なしということになりました。
うーん、残念です・・・。
イブに何かあると確信していた時点で、「1224」絡みの予感が全くなかった訳ではなかったのですが、初出し映像を期待していただけにちょっと複雑ではあります。
このあたりは、レコード会社の権利の関係、残っている映像そのものの状態やメンバーの同意が得られないなど色々とあるのかもしれませんので致し方ありません。
ただ、「THE-ORIGINAL」というタイトルはどうかと思いますね。
今出ている「1224」がオリジナルだと個人的には思いますので。
リミックスした時点でオリジナルではない気がします。
でも、欠落箇所が復元されているのでオリジナルと言われれば反論はできません。。。
とか言いながらも、買うのはすでに間違いないのです。笑
35周年の大トリとしては微妙だけどONLY YOUの完全収録は素直に喜びたい
(出典:http://www.universal-music.co.jp/boowy/)
2017年12月24日に発売される「1224」のリマスター版「1224-THE-ORIGINAL」ですが、あえて初出し映像というのであれば、最初にリリースされた際には、フィルムの劣化によりアンコールの「ONLY YOU」の映像が一部欠落していたものが復元され完全収録となることかと。
当時、若干モヤモヤっとしていたものがスッキリすることにはなります。苦笑
映像も「16:9」ということで、ファンとしては見ないわけにはいかないのは確かですが、どこかもどかしい。
HD化によって、ライブは鮮明になるのでしょうけど、「1224」はそのフィルム映像の荒々しい感じが解散という独特のライブの空気を醸し出していたのも確かです。
リマスターによりそのあたりがどうなるのか気になるところです。
そして、これはあくまで個人的な思いなのですが、ONLY YOUの完全収録以上に気になるのは、オープニング映像が完全収録されるのかどうかということ。
現在発売されている「1224」では、オープニング映像の最後の方のみ収録されており、そこから1曲目の「LIAR GIRL」という流れでした。
でもあの映像は、本来はそれなりに長めのものだったので、35周年の集大成というのであれば、オープニング映像もできれば完全収録してほしい。
望み薄かもしれないけど、ユニバーサルさんにちょっとだけ期待したいと思います。
ちなみに、自分は「1224 -THE ORIGINAL- Blu-ray」を予約します。
4K Ultra HD Blu-rayは高すぎるのでやめときます。
<2017年11月16日追記>
オープニング映像について、あれからどうしても気になったので、ユニバーサルミュージックさんに問い合わせてみました。
そうしたところ、このツアーのライブで流れるオープニングフィルムについては、権利関係の問題もあり既存作品と使用箇所は同等とのことでした。
あっても使えないというやつです。
残念ではありますが、こればかりは致し方ありません。
ユニバーサルミュージックさん、ご丁寧な回答ありがとうございました。
賛否あるBOOWY商法は今後も続くのか?
BOOWYの解散後、実に様々な作品が世に出てきました。
その量は活動期間(実質6年)中よりもはるかに多く、解散から30年を迎えようとする今もで続けているって、何気にすごいことかと。
ただその反面、いわゆる「BOOWY商法」と揶揄されることも少なくありません。
解散後に発売されたアルバムのコンプリートBOXは数量限定発売でしたが、その後も第2弾、第3弾が出るなど、「一粒で二度美味しい」ならぬ「三度美味しい」とかでした。
その後、第4弾とかまで出たかはわかりませんが。
「LAST GIGS」は全曲収録していないバージョンの後にコンプリート版を発売。
その後も、高額なBOXセットにのみ「GIGS CASE OF BOOWY」の横浜と神戸のものを編集した映像を全曲収録。
※こちらは現時点で価格がちょっと下がってはいます。
単品では出さない(なぜか音源のみ単品あり)という手法は、ファンから大きな批判を浴びました。
いわば、抱き合わせ販売とみたいなものです。苦笑
それでも、それを見たくてたまらないので買ってしまうのです・・・。
その後も1986年の12月の武道館ライブを既出映像満載の「BOOWY Blu-rayCOMPLETE」のみに収録するとかもありました。
※こちらは新品についてはとんでもなく高値になっています。
こうしてスッキリしない感じのBOXモノとかみると、「1224」は最初から全曲収録で、リアルタイム世代からしてみると世にでることのないものだと思っていたバンドの解散を宣言する渋公のライブということもあり、尋常ではないレベルで歓喜する作品でした。笑
※当時、渋公のライブを撮影していることは明白でしたが発売される気配がありませんでした。(映像の一部はラスギグのCMで使用されたので、そもそも作品として出す計画はあったのだと記憶しています。)
部分欠落なんか問題にならないくらい嬉しかったのを今でもハッキリ覚えています。
レコード会社の方がいつもこういう仕事をしてくれるとありがたいのですが・・・。
でも、「1224」といえば、今回のHDリマスター版の紹介では、「今年新たに発見されたオリジナルフィルムを用いて編集」とありました。
そんな都合よく35年のタイミングで素材が見つかるものかと不思議な気持ちにもなりますが、そこは深く触れないようにしておきます。
次は、40周年あたりにまた何か発売されるのでしょうけど、正直ネタ切れ感はありつつも、やっぱり初出し映像があるかもと期待してしまうのも事実。
今回の35周年プロジェクトで「GIGS CASE OF BOOWY」の音源が会場別に出たので、今度は映像をそれぞれ単品で出すとかは普通にありそうな気がすでにしています。
それでも言いたい。
やっぱBOOWYは最高です。