伝説のロックバンド『BOOWY』に関して、6月2日に突如としてオフシャルサイトや元メンバーの氷室や布袋の出身地である群馬県高崎市の駅前にポスターとして「BOOWY20170807」との告知が登場して「BOOWY再結成か?」と世間を賑わしていました。
「BOOWY」「20170807」。伝説のロックバンドBOOWYのポスターがJR高崎駅に登場し、ファンの間で話題となっています。8月7日に何かが起こるのでしょうか。レコード会社に取材しました。 https://t.co/lYq5JPqZe0 pic.twitter.com/EUoluZ6pHv
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) June 6, 2017
しかしというか、案の定というか(汗)
この告知はBOOWY復活ではなく、ライブCD発売の告知であることが明らかとなりました。
一夜限りの復活があるのではないかとSNSを中心にザワついていましたが、個人的には一安心というのが正直なところです。
目次
再結成しないからBOOWYはカッコいいわけで
リアルタイムでBOOWYにハマった自分としては、あり得ない形でバントが解散したから伝説のロックバンドと化したと思っています。
かつての山口百恵を引き合いに出すのは微妙かもしれませんが、スパッと辞めたという潔さは一緒とも言えます。
まあ、引退とソロ活動っていう違いはありますが。笑
これまで何度か再結成の噂が出たり、当時解散を切り出した布袋寅泰氏が氷室京介氏にラブコールをやたら送ったりとかありました。
でも、再結成が実現することはありませんでした。
このあたりは、やっぱりボーカルである氷室京介氏がかたくなに拒んだと考えて良いわけです。
そもそも、氷室京介氏は昨年に耳の問題などもあり、「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」を開催して、ボーカリストとしては無期限の活動停止となったばかりです。
そんな彼がこのタイミングでBOOWY再結成などありえないかと。
私の個人的な考えではありますが、氷室京介氏にとっては、ソロでBOOWYの楽曲を歌うことはあっても、バンドとしてのBOOWYは1987年の12月24日に終わっているのだと。
よくメディアでは、翌年1988年の4月に行われた東京ドームの2DAYSをラストライブと伝えますが、あれはあくまでも「ちょっと早い同窓会」と氷室京介氏が当時表現してたように、LAST GIGSはあくまでお祭りでした。
当時を知るものとすれば、当たり前の話ですが、テレビなどのメディアは、渋谷公会堂より東京ドームの方がインパクトがあるので、あたかも1988年の「LAST GIGS」が解散ライブのように伝えるでしょう・・・。
何れにしても、「2度と見ることができない」
これこそがBOOWYが伝説のバンドとなった理由なのですから。
再結成しないからこそ、あの時のままのBOOWYであり最高にカッコいいのですよ。笑
20170807の告知があまりに反響が大きすぎて慌てて詳細発表か?
今回、『ユニバーサルミュジックジャパン』が公式サイトに告知したのは、BOOWYの中でも異質なライブであった「CASE OF BOOWY」のライブCDを2017年8月7日に発売するというものでした。
「BOOWY 20170807」が再結成ではなく、ライブ関連の商品が出る話だと予想はしていましたが、なんとも微妙なライブCD発売という展開です。
てっきり、蔵出しのライブ映像とか出るかもと期待していましたので、ちょっと残念な気分です。
気になったのは、もしかしたらこの発表はもうちょっと引っ張るつもりだったのかもしれなかったのかなということ。
しかしあまりにもネットを中心に大きな話題となりすぎたため、「肩すかし」みたいな印象になって炎上するのをユニバーサル側が恐れて内容を発表したのかもしれませんね。
こうしてみると、意味深な告知というのは使い方を誤るとえらいことになるかもしれない怖さがあります。
CASE OF BOOWY、神戸と横浜それぞれの完全版へ
8月7日に発売されるのは、以前発売された、全曲ではない編集版CD、そして、2日間分を編集した全曲収録の映像と音源に続いての「CASE OF BOOWY」です。
違うのは、神戸と横浜のそれぞれを全曲収録するということになります。
発売されるのは、神戸バージョンと横浜バージョン、そして、両日をセットにしてTシャツなど特典をつけた「”GIGS” CASE OF BOφWY -THE ORIGINAL-(完全限定盤)」とのこと。
伝説のライブ「CASE OF BOOWY」から30年ということで発売のようですが、それならば、音源ではなく映像の方で神戸版と横浜版の完全版にしてくれた方が良かったのに・・・。
そんな風に思ったりしました。
最新リマスタリングとかより、それぞれのライブパフォーマンスや観客の熱量とか感じられる方が嬉しい気がするのです。
ただ、ファンというのは悲しいもので、微妙だと思っていてもつい予約してしまうものなんですよ・・・汗
神戸と横浜の違いとかチェックしたくなるファン心理ですね。
ただ、両公演のセットの特典がTシャツとステッカーというのが安易すぎて、BOOWYファンの心理を理解していないのは残念です。
レコード会社的には、セットでお得感を出すためにオマケを盛り込んだのでしょうけど、それは違うと思うのです。
やはり、あの当時の空気感を感じられる特典でなければ付ける意味はないです。(あくまで個人の感想ならぬ感情です)
先行して発表された3つのオリジナルアルバムの「完全限定復刻アナログ盤」は買う予定はありませんけど。。。
どうせならBOOWYのこれを出してほしい!!
(出典:http://www.music-lounge.jp/news/2008_08/boowy/)
個人的には、バンドのメジャーデビューから35周年にあたるので、もっと刺激的な一品が欲しかったですね。(まだこれから出る?)
自分の中では、1987年12月24日の渋公の解散宣言ライブを超える作品はないという大前提はありますが、それでも「このライブの映像は見たい!」というのがあります。
まず、1986年に行われたツアー『JUST A HERO TOUR』におけるBOOWY初となる武道館ライブ。
このライブは、音源としては、『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986 NAKED』としてCDが発売されていますが、映像に関しては武道館ではなく、氷室や布袋の地元高崎市でライブビデオ用に行われたライブの編集版「BOOWY VIDEO」というのが出ているだけです。
これはBOOWY初の映像作品として世に出たもので、当時、布袋寅泰氏がギターを弾きながらダンスする姿を動画として初めて見た時の衝撃は今でも覚えています(苦笑)
そ2ヶ月後にあたる武道館ライブは、テレビでダイジェスト的に放送されたりしたことはあったものの、映像としの作品化は結局されていません。
以前から出るかもと噂されなが、未だにお目にかかれないライブです。(世に出ているのは酷い映像のブート物くらいですね)
続いて、1986年から1987年にかけて行われた『ROCK’N ROLL CIRCUS TOUR』の追加公演となった、ツアーファイナルの武道館完全版です。
このツアーは、序盤となる1986年12月10日と1987年2月24日を混ぜた編集版作品と、12月10日のみを全曲収録したものは映像作品として登場しています。
後者は高額のボックスセットのみに収録という荒技で大きな批判もありましたが・・・。
しかし、ファイナルのみの映像化はされていません。
どうみても素材はありそうなものですが、以前から言われている東芝EMIお得意の混ぜ物しか出ていないんですね。
パフォーマンス的にみても、12月10日より明らかに2月24日の方が長いツアーを経ての公演ということもあり、成熟した圧倒的にカッコいいライブという印象なので、ファイナルのみの完全版は出してほしいですね。(出せるだけの素材は残っていると思いますので)
そして、BOOWY最後のツアーとなった『DR.FEELMAN’S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BAND TOUR』というとても長い名前のツアー。
こちらで行われた、1987年11月30日と12月1日の武道館2DAYSです。
この時期って、BOOWYの解散が囁かれていた時期にもなり、当時は今のようなインターネットは当然ありませんので、その情報源の多くは音楽雑誌でした。
紙面でし見れなかったラストツアーの武道館。
雑誌の写真のみでもやばいくらいカッコいいんですよ。
解散を宣言する渋谷公会堂の異様な雰囲気とはまた違ったBOOWYのラストツアーの映像が、もし存在するのならば見てみたいものです。
こちらについては、上記の2つのライブと違って、世に出すためのカメラが投入されていなかった可能性が高いので、そもそも存在しないかもしれません。
あるとしたら、ライブ終了後のメンバーやスタッフの検証用(反省用)として撮影する「固定カメラ」の映像くらいかもしれません。
BOOWYに限らず、多くのアーティストのライブでそういう撮影はありますし、現にBOOWYの場合も、いつくかのライブで固定カメラ映像が流出している過去がありましたから。。。
といった感じで、35周年ということで、この中から作品として登場するものがあると嬉しいのですが。
まさか、8月7日のCASE OF BOOWYで終わりってことはないですよね?
わずかばかりの期待をもって吉報をまちたいと思います・・・苦笑
リアルタイムでBOOWYを知るだけに長文になってしまいました。
以上で、「BOOWYが再結成ではなくて良かった」という話を終わります。笑