近頃は小学生でもスマホを所有していてもおかしくな世の中ですが、LINE株式会社が先日「インターネットの利用環境 定点調査(2017年下期)」を発表しました。
こちらは人口比率によって抽出した15歳から59歳の男女、計763名を対象に調査した結果によるもので、さすがに小学生は含まれていませんが、その結果は想定内と言ってよいものでした。
このうちスマホを利用している割合は85%。
PC利用者は46%に止まっています。
インターネットの利用についは、スマホのみでの利用が46%で、PCのみに至っては7%というかなり低い数字でした。
両方でインターネット利用となると、39%と数字が大きく変わってきますが、家にPCはあるけど、携帯電話がガラケーという方の比率がいかに低いかという事だと受け取れます。
10代から20代に限って言えば、ネット利用はスマホのみという人がかなりの割合を占めるのは想像に難くありませんが、若年層のスマホ依存がPC離れを加速させているという現実は気になるところです。
実際、多くの企業が新卒で採用した若年層にPCを使えないケースがかなり多いと聞きます。
昔は中高年のPCアレルギーが取りざたされていたものですが、今や学校にPCが当たり前のようにある学生さんがPCよくわかりません的な状況になっています。
専門的な学科であればまた違うのでしょうけど、一般の学生にしてみれば授業で必要最低限の利用にとどまってしまい、普段はスマホオンリーというのが実情なのでしょう。
しかし、スマホのみで仕事が完結できる企業はまだまだ少ないという現実がある以上、デジタル機器に囲まれた若年層へパソコン教室が必要という不思議な展開も普通のことなのかもしれません。
1日中スマホを手放さない人達増加で電子マネーの利用は加速中
先ほどのLINE株式会社の調査では、OS別でのスマホの種類といった数字も発表されており、iPhoneの利用者が58%で、Androidが44%だったそうです。
相変わらず日本人のiPhone所有率が高いことがわかりますが、さらに凄いのが10代と20代に至ってはiPhone使用率が7割を超えている点です。
あくまで抜粋された少人数での調査とはいえ、日本全体で見たとしてもかなり近い数値となるのは明白で、若年層のiPhone利用の高さは相当なものだと思われます。
ちょっと前に、女子高生かなにかでiPhoneじゃないと仲間外れというかダサい的な話もありましたが、iPhoneの所有というのが学生を中心とする若年層にとって人間関係を円滑にするために必要な時代なのかもしれません・・・。
PCは使わず、1日中スマホを利用しているのは何も若年層に限りませんが、その世代が結果的に電子マネーの利用を押し上げるのは間違いないかと。
Android端末では以前から利用できていましたが、iPhoneが昨年の『iPhone7/7Plus』から電子マネーが利用できるようになったことで利用率は着実に上がっている現実もありますし。
今後さらに現金をもたないという流れが進むことは避けられないでしょう。
電子マネーのメリットを今更ながら列挙してみる
スマホでの電子マネーを利用するメリットについて、今更でもありますが、おさらい的な意味も込めていくつか挙げてみることにします。
・スマホをかざすだけで支払いができる
なんといっても、財布からお金を出さなくても、レジで専用の端末にスマホをかざせば支払いができるのは楽です。
小銭を確認したり、お釣りのやりとりもないので会計がとてもスムーズ。
結果的にレジでの待ち時間が短縮されます。
・公共交通機関の利用がとても便利に
いわゆる交通系の機関を利用する際にも電子マネーは活躍します。
都会は特にそうですが、電車に乗るときに切符を購入する手間が省けます。
買い物と同様に釣り銭を気にしなくてよいのでストレスも軽減。
タクシーも同様です。
これまでならば、釣り銭が発生すると金額によってはお釣りを受け取らない方もいらしゃると思いますが(チップ的な意味も込めて)丁度支払って完了です。
余計な出費もなくなります。
・ポイントが手に入りやすい
今やなんでもポイントがつく世の中ですが、電子マネーも例外ではありません。
クレジットカードを利用することでのポイント。
そして電子マネーのチャージによるポイントも。
電車などの利用が多い方はポイントも貯まりやすいでしょう。
貯めたポイントの利用方法も拡大するのもう何気に嬉しところです。
・お金の使用状況が把握しやすくなる
電子マネーで支払うと、お金を使っている感覚が薄れて使いすぎて心配という意見があります。
確かに手元にある現金で支払う訳ではないのでつい使いすぎてしまう恐れはありますが、電子マネーだからこそお金の使用状況をデータとしていつでもチェックできます。
スマホならではのアプリなども利用できるため、金銭管理が容易に可能となり、結果的に使いすぎを抑止する事ができます。
スマホ利用率が高い人ほど、使い勝手が良好になるのは確かです。
・潔癖症の人がちょっと幸せになる
現金は色々な人の手を渡って自分のところにやってきます。
わかっていることですが、そのお金には手垢や何やら色々な菌などが付いているのが当たり前です。
わかっちゃいるけどやめられない現金でのやり取りが自分のスマホで支払いをすることで、現金を手にしなくてすみます。
潔癖症の人にとっては電子マネーは日頃の金銭のやりとりにおいて幸せをもたらす手段になります。苦笑
デメリットもあるにはあるが使うメリットの方が明らかに大きいはず
といった感じでいくつか電子マネーのメリットを挙げてみましたが、当然デメリットもあります。
クレカを利用すれば手数料はかかりますし、そもそも電子マネーやスマホ利用に疎い方にとっては、返ってストレスになることもあるでしょう。
お金のチャージもなんだか煩わしいと感じられる人も少なくないと思います。
しかもそのチャージしたお金は払い戻しが基本できません。(Suicaなど一部手数料はかかりますが払い戻しが可能です)
そのような事からチャージ額を慎重に決めるため、無駄使いがこれはこれで減るメリットも・・・。
セキュリティの関係は常にいたちごっこなので、不安要素もないとは言えません。
そうだとしても、使い始めてしまえばその恩恵を感じる事ができる可能性の方が高いと言えるのが電子マネーです。
実際、まだまだ現金での支払いがメインのところは多い事もあり、しっくりこないところもあったりしますが確実に、電子マネーでの支払いに対応する流れが進むのは間違いないと見られますので、その流れに乗っかってみるのも悪くないです。
スマホが手放せない人が多い現実がその流れを後押ししている事からもです。
「スマートフォンで支払いもスマートにしてみるのも悪くないですよ。」
そう思っている次第です。