ここのところ裁判の影響などもあり、一段と大きな注目を浴びているNHKの受信料支払い義務の問題。
昨年末には、ワンセグ付きの携帯電話を持っているというだけで、NHKとの受信支払い契約を義務とする事を不当とする男性が起こした裁判において、東京地裁は驚くことに、ワンセグ付き携帯電話を持っていればNHKと契約を結ぶ義務があるとして、この男性の訴えを棄却しました。
その理由について東京地裁は、テレビなどの受信機が一定の場所に設置されているだけでなく、使用が可能な受信機を管理・支配することも同様の意味と認定したとのこと。
そこからさかのぼって11月に行われた裁判でも最高裁はNHK受信料契約を義務つける事を『合憲』と判断しています。
なんでしょうね。
改めて政府と結託したNHKが恐ろしい存在だと実感しましたよ。苦笑
恐ろしいといえば、前回ご紹介した元NHK職員の「紅白」と「相撲協会」の裏の顔なんか恐ろしすぎです。
新年早々、元NHK職員が『紅白歌合戦』裏の顔をYouTubeで語り話題
それはさておき、これらの裁判の結果を見ても、今後同様の裁判を起こしたとしても結果は同様のものになることが容易に想像できます。
それでなくてもNHKは数年前からインターネット事業の拡大を進めており、総務省はそれに伴ってテレビの所有の有無に関わらず全世帯へ受信料支払いの義務化を検討とも言われていました。
我が家にはテレビがありNHKも全く観ないという訳ではないので受信料は支払っています。
4年に一度のサッカーW杯の試合を数多く中継するのはNHKですから、今年は特に「NHKは観てません」とか言えませんし。
そうな私からみても、テレビそのものがなく、NHKの番組を視聴するつもりがなくてもワンセグ機能付き携帯電話を所有しているからといって受信料を支払えはおかしな話かと。
もはや、携帯電話を所有する事自体に税金がかけられるという流れはちょっと違うのでは?
そう思わずには言われませんね。
ワンセグ機能を搭載しないiPhoneのシェアさらなる拡大も?
日本の携帯電話というかスマホ市場では、AppleのiPhoneが6割程度を抑えているとされています。世界的にみてもかなり高いシェアを日本においてはiPhoneが占めているのは確かです。
そこにきて、ワンセグ機能が搭載された携帯電話(スマホ)の所有者はNHKの受信料支払い義務があるなんてされれば、ワンセグ機能を持たないiPhoneへの機種変更が進む可能性はあってもおかしくないように思います。
iPhoneユーザーは周知の事実ですが、iPhoneはワンセグ受信用のチューナーやアプリが搭載されていません。
もちろん、外付けのチューナーなどを用意する事でテレビの受信は可能ですが、そこまでしているユーザはーがどれだけいるのか・・・。
そもそも、若年層を中心にテレビ離れが加速しているのですから、iPhoneに限らず観ているのはテレビではなくYouTubeって人かなり多いです。苦笑
ガラケーやAndroidスマホでは一般的なワンセグ機能ですが、iPhoneを使用する事でNHKの受信料から逃れられるとして、機種変更が増加する可能性がないとは言えないところです。苦笑
政府を後ろ盾としたNHKの横暴により全世帯から聴取となれば意味をなさない可能性もありますが、昨年末の裁判の流れからいくと、ガラケーやAndroidスマホからiPhoneへ切り替えるというのは一つの対策にはなり得るかもしれません。
苦戦する国内携帯電話メーカーにとっては、NHKの暴走でiPhoneが国内シェアを増やすとか複雑な展開でしょうけど・・・。
個人的には、iPhoneのシェアが増加してAppleが端末価格を抑えてくれれば嬉しいのですが、そこはあまり期待はあまりできないかもしれません。
いずれにしても、NHKの受信料問題はまだまだ波乱の予感ですね。