Appleが開発する製品以外で世界中からも注目を集めていることと言えば、本社新社屋の存在ではないでしょうか。
元々は、スティーブ・ジョブズがこの世を去る前に新社屋のプロジェクトがスタートを切ったとされていますが、当初の完成予定は2015年との話でした。
言ってみれば、ジョブズの最後の作品と呼べるのがこの新社屋となります。
どのようなものになるのか気にならないはずがありません。
しかし、すでに時は2017年に突入。
昨年はYouTubeに建設中のApple新社屋のドローン映像なども登場するなど話題に事欠かない建物と言えますが、なぜこんなにも大幅に完成が遅れているのでしょう・・・。
こだわりがあまりにも強すぎ・・・デザイナーや施工業者は悲鳴?
どうやらその理由は至ってシンプルなものであるようで、
「Appleのこだわりが強すぎる」
これが最も大きな理由のようです。
Appleの要求は細部にまで及び、従来のオフィスのイメージとは大きくことなるものを造り上げたいため、建築デザイナーや建設業者とのせめぎ合いが常に起きているようです。
Appleの本社であることもあり、そこに関わる企業がそれ相応の多さであることは容易に想像できますが、中にはこの新社屋の建設プロジェクトから離れていった企業もあるとのこと。
スティーブ・ジョブズと言えば製品に対してユーザーの目に触れない場所でさえもその美しさに異常なまでもこだわった経営者。
社員や来客の目に全くふれないような場所でさえも施工する側からしたら経験したことのないレベルで注文をつけられているということなのだと思われます。
そういえば、Apple本社の新社屋の目玉として「湾曲ガラス」があります。
世界最大サイズになるとされているそのガラスは、デザインそのものもAppleのこだわりが当然反映されているものになりますが、驚く事に、そのガラスに通気口やパイプなどが映り込まないようにという条件もついているらしいです・・・。
アメリカではある方が「誰も触りたくない絵画のような建物」と口にしたともされているAppleの新本社社屋。
せめぎ合いが続くかぎり、完成予定は未定が続くのでしょうか?
一説には2017年春頃?という情報もあります。
まあ、、なんとも大変な建築物と言えますが、だからこそAppleに、そしてCEOのティム・クック氏に言いたい。
「そのこわだりをApple製品にも!」
と・・・苦笑
みっともないiPhoneの純正モバイルバッテリーや、同じくPhone、そしてiPad Proのカメラレンズの出っ張り問題など、現状のらしくない製品デザインに対して徹底的にこだわってほしいところです。
これらは見えないところではなく、完全にユーザーの目に触れる場所なのですから。
Appleは製品へのイノベーションや他社が真似出来ない美しいデザインがあるからこそ、これだけの社屋を建てるだけのマネーが動かせる訳ですから。