Appleが日本時間で2018年3月30日未明に、『iOS11.3』の提供を開始しました。
『iOS11.3』では、iPhoneユーザーの多くから批判を浴びた、バッテリー劣化時に意図的にiPhoneのパフォーマンスを低下させる機能をオフにすることができます。
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あわせてバッテリーの状態をチェックできる機能も搭載。
アップデートファイルの容量は、770.5MBです。
マイナーアップデートではありますが、事前にバックアップの方は念のためおこなっておきましょう。
iOS11.3の主なアップデート内容
『iOS11.3』の主なアップデート内容ですが、冒頭でご紹介したものも含め、ざっくりと以下のようなものになります。
「AR(拡張現実機能)」
・Appleが提供する「AR Kit 1.5」によって、壁やドアなどの垂直面に対しても仮想オブジェクトの配置が可能に
・映画のポスター、絵画、図版、などの画像イメージを検知しAR体験へ組み込むことに対応「バッテリー状態のチェック(ベータ)」
・iPhoneのバッテリー最大容量およびピークパフォーマンス性能の情報を表示
・バッテリー交換が必要な場合それを推奨する機能「Safari」
・ユーザー名とパスワードをWebフォームフィールドで選択した後で自動入力することでプラーバシー保護を強化
・スマート検索フィールドが暗号化されていないWebページでパスワードやクレジットカード情報のフォームと情報を交換する場合に警告を表示「Apple MUSIC」
・独占的なビデオプレイリストを備えた“ミュージックビデオ”セクションを含む、新しいビデオ体験を提供「アクセシビリティ」
・App Storeで、画面のカスタマイズ用のボールドおよび大きな文字に対するアクセシビリティ対応を追加
あくまでざっくりと主なものをご紹介しましたが、そのほかにも改善や問題の修正が多数行われた『iOS11.3』。
内容的には、マイナーアップデートとメジャーアップデートの間みたいな印象です。苦笑
バッテリー劣化時のパフォーマンス問題などの確認方法
例の、バッテリー劣化時のパフォーマンス問題などについては、『iOS11.3』にアップデート完了後に、iPhoneの「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態(ベータ)」から状態を確認することが可能です。
「バッテリーの状態(ベータ)」をタップすると、「最大容量」と「ピークパフォーマンス性能」いう項目があります。
「最大容量」は、新品時と比べてバッテリーの容量がどれくらあるのかがわかります。
自分のiPhone7は、95%ということで、1年3ヶ月くらい使用していますが、あまりバッテリーは劣化していないと見てよさそうです。
続いて、「ピークパフォーマンス性能」ですが、ここに表示されているメッセージが、「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」となっていれば問題はありません。
iPhoneのパフォーマンスが低下する状態にはならないという意味です。
反対に、もしバッテリー劣化によってピークパフォーマンスが低下する場合は、パフォーマンス管理をが適用されたことを伝える内容が表示されます。
その際に、パフォーマンス低下を「無効にする」が選択できるようになります。
いずれにしても、バッテリー交換が必要かどうかのカウントダウンタイマーのような感じがして、良いような悪いような気がしないでもないです。苦笑
Apple、プライバシー保護をよりいっそう強化へ
今回、『iOS11.3』へアップデート後に「データとプライバシー」という項目が表示されます。
こちらは、個人情報の使用が求められる際に人が向き合って握手しているようなアイコンが表示されるというものになります。
プライバシー保護といえば、Appleの場合、FBIにも屈しなかったとし賞賛の声が上がったことがありましたが、「基本的人権」という観点からよりユーザーのプライバシーを守る所存ということなのでしょう。
先ほどのアップデート内容にある「Safari」の項目とも関係してくるところです。
先だって『Facebook』では、アプリの使用によって収集されたユーザーの情報が、外部のコンサル会社に提供されるという問題がありました。
この問題を受けて、アプリの提供者がアプリ経由で入手することができるユーザー情報に大きく制限を設けることになりました。
『Facebook』は株価も大暴落し信用を落とす事態へとなっただけに、Appleとしてもよりユーザーの個人情報保護への努力は惜しまないということなのでしょう。
最後に『iOS11.3』へアップデート後のiPhoneのストレージ残容量ですが、アップデート前の14.26GBに対して、14.32GBととなりました。
今回もわずかですが、ストレージ容量の残量がアップしました。笑