迷惑メールが届くのは珍しくもなんともない事ではありますが、雑なものが多い中、有名企業のものかと思わず錯覚するようなメールも少なくありません。
それだけ手口が巧妙になってきているのは確かですが、個人的にここ最近もっとも気になっているのが、Appleを名乗る詐欺(迷惑)メールです。
いかにもそれっぽい感じの内容になっており、ついリンクをクリックしてしまったという人もいるのでは?
という感じだったりします。
ただ・・・巧妙になる詐欺メールではありますが、どこか間抜けというか、ツッコミどころが相変わらず多いのは変わりません。
本物そっくりでヤバい、でも笑える。。。
そんな、Appleの名を語った詐欺メールについて、実際に自分に届いたものをいくつかご紹介してみたいと思います。笑
Appleを名乗る怪し詐欺メールの内容とは?
ここ最近は、以前よりも届く頻度が多くなった気がするAppleの名前を語る詐欺メール。
中にはあのりんごマークのロゴが入っていたりするものも普通にあって、その内容と相まって一瞬でも本物かもしれないと思ってしまいそうなやつもあったりします。
それも含めて、実際に届いた詐欺メールの内容をここから画像付きで紹介していきます。
ケース1
太文字で大きめなApple IDのタイトルの下に、アカウント情報の一部が不正確、あるいは確認されていないとのことで、アカウント情報を確認してとのこと。
24時間以内に返信がないと、アカウントが無効になるとの記載があり、「アカウントを確認する」のテキストリンクがあります。
ご丁寧に、右上に小さくりんごマークのロゴまで記載されています。苦笑
コピーライトのところには、六本木ヒルズの住所が記載されています・・・。
でも、ほとんどの方が「なんか怪しい」と感じて冷静に対応できるようなきがします。
ケース2
こちらは、先ほどのものとほとんど変わらない内容ですが、リンクされているテキストが、「ここでログイン」になっていて、その下には「ケースID」なるものが記載されています。
なんでしょうね。ケースIDって。
ユーザーに問題が発生した場合にIDふっているのでしょうか・・・。
どうでもいいIDですが、一応ぼかしてみました。苦笑
でも、一番気になるのは最下部です。
「心から,Appleのサポート」
心からって。苦笑
本文の日本語が珍しくまともな文面なだけに、最後にこんなオチがついているとは。
思わず身をゆだねたくなりそうですが、詐欺メール確定です。
ケース3
りんごマークが左側へと移動し、ちょっと大きめになっています。
そして、「親愛なるアップルID」と始まり、そこにはメールアドレスが記載されています。
アドレスはガチのやつなので隠します。
こちらも、文面こそ違えどアカウント情報の確認を要求する内容で、「Login Here」とテキストリンクが貼られています。
しかし、ケース1と2に比べて明らかに日本語がおかしくなっています。
最後には、「誠にアップル株式会社」って。
思わず吹き出してしまいました。
その下も、フォントサイズが小さくなっていますが、明らかにコピーライトの記載もおかしい。
でも、りんごマークがそれなりに目立っていて、自分のメールアドレスがIDとして記載されていたら、思わずクリックしてしまう人も少なくないかも。
ケース4
りんごマークが最上部の真ん中で超絶主張しています。苦笑
書かれている内容は、ケース3のものと同じです。
ロゴの大きさに圧倒されて思わず「Login Here」をクリックしてしまう人がいてもおかしくありません。
日本語についてはもはや言うまでもありません。
「次に何をすべきか」と道案内してくれていますね。(ケース3にもあります)
ケース5
こちらのメールでは、ロゴの下にご丁寧に「Apple」と表記もしてます。
一番下にはSNSのアイコンまであります。苦笑
内容としては、新しいデバイスでのiCloudへのログインに対する注意喚起的なものになっています。
このメールでは、IPアドレスも記載されており、ロケーション「jakarta」って。
そして、いつも通りに日本語がちょっと変です。
問題を回避するためにアカウントを保護するための一歩を踏み出しています。あなたのIDはこの問題を解決するまでロックされたままです。
概ね問題ない感じですが、部分的に微妙にくすぐったいというか。笑
その文面の下には、テキストリンクではなく「解決」というボタンがありますが、当然のことながらクリックしても何かが解決する訳ではありません。
ケース6
最後にトリを飾るこちらの詐欺メール。
これが一番それっぽいかもしれません。
私自身、一瞬ですが信じそうになりましたから。笑
りんごマークが左上にあり反対の右側には「領収書」の文字が。
その下には、Apple IDとされる項目こそIDの記載はないものの、アプリを購入した日付や注文番号までご丁寧に記載されています。
アプリ名も実在する『モバイルレジェンド』をもじった名称になっており、最後に「1,000Diamonds」と入っています。
アイコンはついては本物と同じものに見えます。
その金額・・・2,400円!
このメールに関しては、仮に自分で利用した覚えがなくても、誰かに不正利用されたのでは、?と考えてしまいそうなくらい作りが巧妙です。
ご丁寧に、支払いキャンセルフォームまで設置されていたり、先ほどのアプリ名の下には「問題を報告する」のリンクまで。
まさに巧妙な手口と言ってよいでしょう。
請求先がiPhoneの端末名になっていますが、これもユーザーの所在地ではないものの、実際に使用しているiPhoneと同一モデルであれば信用してしまう人も少なくない予感です・・・。
ちなみに、購入したとされているアプリですが、基本プレイ無料でアプリ内課金があるやつです。
それを踏まえてなのか、アプリ名のあとには「App 内課金」とご丁寧に記載されています。
これはよくできています。
iPhone6sは使ったことありませんが。笑
自分は正直このアプリをよく知りませんが、かなり人気の高いアプリみたいです。
もしこれが自分が実際にダウンロードしたお気に入りのアプリだったら危なかったかもしれません。
自分は警戒心がかなり高いので、まあ大丈夫だとは思いますが、ここまで巧妙に作り込まれているとリンクをクリックする人が結構いるかもしれませんね。
何せ、アプリの課金について身に覚えがないことを前提に不安にさせるよう仕掛けているように見えますから。
ほんのちょっとでも違和感を感じたらクリックは絶対NG
年々、手口が巧妙になる詐欺メールですが、まずはじっくり内容を確認するようにしておきましょう。
そのほとんどが、なんだかおかしいことに気がつく内容だったりするものですから。
それでも、本物っぽいというか詐欺メールじゃなさそうだと思った場合は、送信元のメールアドレスを必ず確認するようにしておきましょう。
明らかにAppleをもじったアドレスもありますが、そのほとんどはAppleとは全く関係ない英数字が並んでいます。
中には、アドレスさえも偽装されていて見分けにくいケースもあります。
こちらについては、メールのヘッダー確認など試せることはありますが、イタチごっこに他なりません。
なので、先ほども申しましたが、まずは文面をしっかりチェックしてみる。(ノークリックで)
その上で身に覚えがなければ無視しておきましょう。
本当に重要なものであれば、改めてそれ相応の内容できちんとした文面のメールが届くのでしょうし。
もしくは直接電話で問い合わせる。
例えば、Appleであればフリーダイヤルのサポート窓口もありますので、「こういうメールが届きました」と直接相談しましょう。
何気にこれが一番手堅いかも。笑
こういう詐欺メールに引っかかるとガチでイラッとすると思いますので、判断が難しい場合は本物へ問い合わせるのも対策の一つです。
詐欺メールの手口は今後もさらに巧妙になるのは明らかなので、くれぐれもご注意ください。