日本代表でも仲良しで、共にイタリアでプレーする、本田圭佑と長友佑都。
共に今シーズンは、冬から夏の移籍要員と常に言われ、ピッチに立てる機会が限られる状況に追い込まれる不安が付きまとっていました。
現在の日本代表では、不動のレギュラーと言ってもよい2人だけに、今後の代表での立ち位置も心配されていましたが、ここにきて本田圭佑と長友佑都に明暗が別れてきています。
そこには、2人の日頃の姿勢が大きく影響しているように思えてなりません。。。
本田圭佑の移籍希望をミハイロビッチ監督も容認?チーム内の孤立深まる
今シーズンは、10番でありながらベンチ要員と見られていた本田圭佑。
しかし、シーズン序盤、彼には先発の機会が少なからず与えられました。
ただ、昨シーズン同様に思うような結果が出せず、ピッチでの存在感はお世辞にも示せていなかったと言ってよいでしょう。
チームも結果がついてこない状況の中、ミハイロビッチ監督はシステム変更をし、本田圭佑をベンチに置きました。
その結果、チームも機能し始め、勝利へと繋がることにもなったのですが、出番を失った本田圭佑は、10月の始めに、あの物議を醸した、監督・クラブ幹部・マスコミ・サポーター、これらすべてに批判的な発言を行いました。
実際、この発言については、批判の声を上がる中、的を得ているという声も少なからず上がった様ですが、だからといって、本田圭佑のチーム内での立ち位置が良くなるという事ではありませんでした。
ここ最近は、試合終了間際の限られた時間でしかピッチに立てていない本田圭佑。
彼は、なぜ自分が試合に出られないのか分からないと口にしています。
ミハイロビッチ監督は、今のACミランに、マラドーナやメッシはのような選手はいないと強い口調で語っています。
鬼軍曹と称される監督だけに、ポジションが欲しければチャンスを活かして自ら勝ち取れということなのでしょう。
そんな中での、本田圭佑の移籍志願。
ミハイロビッチ監督は、本田の移籍を容認する姿勢を示しており、このままチーム内で孤立した状況に、もう変化は見られない事になりそうな状況です。
正直なところ、本田圭佑がミランというチームの中で、必死さが足りなかったように見えたのは気のせいではないのかもしれません。
練習での姿勢はどうだったのでしょう?
シーズンオフには、ビジネスに大きな時間を割いていた本田圭佑。
日本代表のように、王様的な振る舞いやおごりがどこかあったように思えてなりません。
自分を鼓舞する意味でもビックマウスをあえて気取っていたと言える本田圭佑ですが、どこかのタイミングで、自分自身を絶対的な存在と誤ってしまったのでしょうか?
結局、選手はピッチ上での行動が全てです。
それは試合であっても練習であっても同じだと思います。
プレーより口が先では、チーム内外でのリスペクトを得られないのも致し方ないのかもしれません。
ACミランの背番号10は、このまま苦汁をなめながら、近い将来イタリアを去って行くのでしょうか・・・。
放出要員から一転、インテルでポジションを取り戻し始めた長友佑都
本田圭佑とは対象的に、チーム内での格付けが上がり始めているのが、日本代表のサイドバック、長友佑都です。
今シーズン開幕前の移籍市場では、イタリア内外で複数の移籍先の名が上がり、実際に複数のチームとは交渉が進んでいたと言われます。
結果的に、条件面など合意に至らず、一先ずインテルに残留となった経緯があります。
そのため、開幕から当然のように控え組に回り我慢と時を過ごしていた長友佑都。
しかし、その状況に大きな変化が起きたのが、ACミランとのダービーマッチでもあった、「ベルルスコーニ杯」でした。
正直、ダービーマッチとは言え、試合そのものの重要度は低いため、インテルのマンチーニ監督は、主力選手を休ませるために、長友佑都を先発でピッチに送り出しました。
長友佑都は、そのチャンスを逃さず、ピッチで高いレベルのプレーでチームに大きく貢献し、マンチーニ監督に、続くリーグ戦のパレルモとの試合でもスタメンでピッチに立たせることを決断させました。
さらには、競合、ローマとの一戦でも長友佑都はスタメンで起用され、チームの勝利へ貢献しました。
プレシーズンマッチでは、屈辱的な起用をされるなど、「飼い殺し」が危惧されてた長友佑都ですが、なぜ彼にチャンスは与えられたのか?
それについては、やはり長友佑都の日頃の人としての立ち振る舞いや、練習での姿勢があると言って間違いないでしょう。
自分の置かれている状況に腐ったりせず、いつでもピッチに立てる状態に保つための練習を怠らず、黙々と鍛えている、まさにサムライと呼べる姿勢を、マンチーニ監督は分かっていたからこその起用だったと思います。
ケガ人が出ている訳でもないのに起用されたということは、長友佑都の力を認めているからこそだと。
長いシーズン、まだ今後については、状況が大きく様変わりするかもしれません。
それでも、長友佑都の選手としての姿勢は、インテルというチームにとって、無視出来ない存在であることは間違いありません。
来年の夏にはインテルとの契約を満了する長友佑都。
ここ数試合の活躍の中で、今のところ契約更新の話は出てきていません。
このまま契約満了でチームを出て行くのか?
活躍が見込める選手として、契約更新でチームに残すか、移籍金が発生する状態にして放出するか?
どちらをインテルが選択するのか注目を集めることとなりますが、長友佑都にとっては、「自分がいる場所でベストを尽くす」それがすべてなのだと思います。
今の本田圭佑に求められるのも、こういった姿勢なのではないでしょうか・・・。
発言で魅せるのではなく、ピッチで躍動するところを魅せて欲しいというのが誰もが感じていることでしょう。
それは、ワールドカップのアジア2次予選という舞台ではなく、欧州の高いレベルの中でこそ出してほしいのです。
口は災いの元とはよくいったもので(汗)
今まさに、本田圭佑の真価が問われているのでしょう。
日本代表を率いるハリルホジッチ監督も、11月の味愛2次予選の代表メンバーに本田圭佑を招集しましたが、会見では、暗にこのままの状況が続くのであればこの先は分からないとも思わせるような発言もありました。
思えば、前回のワールドカップブラジル大会で、まさかの優勝宣言までしてグループリーグで敗退という悲劇で、さすがに本田圭佑も肩を落とす事態となりましたが、そこでなにも変らなかったのか?
このままでは、そう言われても仕方ないだけに、今こそ同じくイタリアでプレーする、長友佑都のような姿勢が本田圭佑に求められてるのではないでしょうか・・・。