ソフトバンクの『スポナビライブ』終了?今後『DAZN』一強へと進んだら嫌な予感がする話

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ソフトバンクが行なっていたスポーツ動画配信サービス『スポナビライブ』が、2018年5月末をもって終了する可能性が高いことが明らかとなりました。

しかも取り扱いコンテンツの大半を、ライバルでもあった『DAZN(ダ・ゾーン)』に移管することになる見込みです。(現在調整中とのこと)

『スポナビライブ』といえば、日本のプロ野球やバスケBリーグ目当てのユーザーも多いと思いますが、個人的には、やっぱり欧州サッカーの「ラ・リーガ」と「プレミアリーグ」の配信があるのがポイントでした。

といいながら、『DAZN』契約してたりしてましたが。(多忙のため現在は視聴中断してます・・・)

今回、ソフトバンクが『スポナビライブ』を終了させる方針であるもっとも大きな理由は、配信の権利を狙うライバルとの大金を投じてのライセンス獲得競争に疲れたというところのようです。

実際にイングランドプレミアリーグの放映権とか、本当にえげつないですから。苦笑

まあ、その恩恵でプレミアリーグのクラブは潤沢な資金を得ることでスター選手を次々と買いまくってさらにライセンス料も高騰して、また潤うってことなのですが。

そんな放映権料によるバブルがいつまで続くかはさておき、ソフトバンクがスポーツ中継から撤退することで、一段と『DAZN』の強さが増すことになりそう。

見方によっては、ユーザーからすれば、『DAZN』で配信されていないから『スポナビライブ』も契約しているケースもあったはず。(その逆もしかり)

しかし『スポナビライブ』のコンテンツが『DAZN』に移管されることで、契約が1つで済むのは大きなメリット。

どちらも月額課金のサービスだけに、ユーザーにとってはコストカットできるわけですから、歓迎ムードになってもおかしくないです。

でも個人的には、メリットよりも先々デメリットの方が大きくなりそうな予感がしてたりします。

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『DAZN』一強化が進んでいくと料金値上げが容易になるかも

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かつては失敗するなんて声も聞こえていた『DAZN』ですが、失敗どころか世界の人気スポーツを定額で視聴できる最強の動画配信サービスへと突き進んでいます。苦笑

その影響力を感じさせるエピソードの1つが、現在契約中の「Jリーグ」について『DAZN』からJ1リーグの公式戦で各節ごとに最低1試合は金曜開催を行うよう要請があった話。

週末開催と比べ、入場者数の減少などが懸念される要請でしたが、Jリーグに対して10年で約2100億円もの放映権料を支払う『DAZN』からの要請です。

「NO!」なんて言えるはずもなく。

最終的には、ナイター開催で金曜のゲームを行うことになる見込みのようです。

ものいう株主とはまた違った威圧感を思わせるエピソードですよね。

サッカー関連では、昨年には欧州チャンピオンズリーグなど複数のサッカー大会について2018-2019から3シーズンの独占放映権を『DAZN』は手にしています。

サッカーといえば、Jリーグも欧州CLも「スカパー」の十八番でしたが、気がつけばスポーツの2枚看板を失っています。

しかも『DAZN』からサブライセンスを取得する商談もうまくいかなかったり・・・。

このようなことが『DAZN』が力をもつことによって起こるのであれば、さらに力をつけることで一体何が起こるのか?

競争相手がいなくなってしまうなんて事態もあるかも。

動画配信サービスに限らず、モノでもなんでもそうですが、欲しいものがそこにしかないのであれば、提供する側とすれば基本「値引き」とかは必要ないです。苦笑

価格設定は自由というか、比べられる相手がいなければ値上げはいかようにもできる。

もちろん、現在の動画配信サービスの相場であったり、コンテンツの人気度やユーザー数などさまざまな条件を元に価格設定がなされるはずですが、『DAZN』が近い将来、料金の値上げに踏み切ってもおかしくない気がします。

このまま世界中の人気スポーツが続々と『DAZN』に集まってくれば、そのコンテンツボリュームによって多少の値上げをしたとしても問題ないと経営サイドが考えるのは当たり前といえば当たり前。

そもそも『DAZN』を運営する「パフォーム・グループ」の狙いはそこなんでしょうかね・・・。

便利といえば便利なんですが、一強なんて状況だけは勘弁してほしいものですね。

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