何気に小物入れとして使っている収納BOXを整理していたら、とても懐かしく、当時としては画期的?なスマホが出てきました。
それが、シャープ製のAndroidスマートフォン『GALAPAGOS 003SH』です。
『GALAPAGOS 003SH』は、2010年12月にソフトバンクで発売された「スマホで世界初となる裸眼3D」を実現した製品。
当時、ガラケーでは定番だった「ワンセグ機能」も搭載し、なんと「おサイフケータイ」も。
私は当時から『iPhone』を使用していましたが、「裸眼3D」に惹かれて契約した、後にも先にも唯一のAndroid端末です。
ただ今と違って当時のAndroidスマホは、機種にもよりますが、エラーや不具合ってそれなりにあった印象。
2008年に『iPhone 3G』が日本に突登場して以降、まさにスマホが普及し始めた時代であり、まだまだ使い勝手がよいとは言えないモデルもそれなりにあったように記憶しています。
実際、こちらの『GALAPAGOS 003SH』もかなりひどかった。苦笑
通話中に接続が切れるなんて日常茶飯事で、やたらと再起動をしなければならないレベルの不具合も頻発していました。
タッチパネルの操作性もあまりよろしくなく、ストレスが凄かったです。
当時は、初期不良かと思い何度もソフトバンクに相談しましたが、初期不良じゃないみたいで落胆したものです・・・。
問題が多かったこともあり、ファームウェアのバージョンアップも何度かあったと記憶していますが、劇的な改善はなく、1年もしないうちにというか半年ちょっとで解約しました。苦笑
そんな、悪いイメージが強い『GALAPAGOS 003SH』ですが、スマホとして世界初の裸眼3Dなど、色々と見所のあるスマホであったことも確かでした。
ということで、2010年のスマホなので今更感が半端なく、誰が知りたいのかもわかりませんが、少しだけノスタルジックな気持ちになりたいので『GALAPAGOS 003SH』についてのお話をしてみたいと思います。笑
スマホで世界初!裸眼3D液晶搭載『GALAPAGOS 003SH』
2010年にスマホでは初となる裸眼3D液晶を搭載した『GALAPAGOS 003SH』ですが、当時というかスマホ登場前からシャープといえば、画期的な携帯電話を次々と生み出していたメーカーでした。
ガラケーにタッチパネルを搭載したやつや、カメラ付き携帯電話として「写メ」の普及にも貢献した「J-SH04」なんてものもありました。
いずれも愛用しておりましたが、もう手元には残っていません。
それはさておき・・・
実は、2018年5月時点で、ソフトバンクモバイルの公式サイトには、『GALAPAGOS 003SH』の商品ページが控えめに残っていたりします。
ソフトバンクモバイル内「GALAPAGOS 003SH」の紹介ページ
「飛び出す臨場感を手のひらに 3Dエンターテイメント スマートフォン」
というキャッチコピーが懐かしい。笑
開発元である「シャープ」の方にはがっつり製品紹介ページが残ってました。
シャープ公式サイト内「GALAPAGOS 003SH」紹介ページ
※003SHについて詳しく知りたい方は上記公式サイトをご覧ください(知りたい方がいるかどうかわかりませんけど・・・)
でも『GALAPAGOS 003SH』は、そのキャッチコピーの名に恥じない本当に裸眼でがっつり3Dが体験できるスマホでした。(液晶のサイズは3.8インチです)
複数の裸眼3D体験用の映像がもとから収録されており、すぐに3Dを体験できるようになっていましたが、本当に画面から飛び出してくる感じは、その当時インパクト抜群だったのを今も覚えています。
ただ、難点としては一点を凝視するような感じになってしまうため、目がとても疲れること。
どうしたって長時間をムリな感じで、収録されているサンプル映像(1分弱から2分程度)ならなんとかOKかと。
自分の周りには『GALAPAGOS 003SH』を使用している人が見事にいなかったこともあって、観てもらうと100%の確率で「おー!」って声があがりました。笑
ちなみにカメラ機能にも3Dを楽しめる仕様が盛り込まれており、カメラ撮影時に3D写真を作るなんてこともできたりもします。
さらに通常の2D画像や動画を<3Dに変換する機能>なんかも搭載されていました。
何気に待ち受け画面も3Dに対応。笑
そのカメラ自体も、今や2000万画素とか当たり前のスマホカメラですが、2010年当時に960万画素でHDに対応してます。
しかもイメージセンサーは「CCD」を採用。
当時から多くの携帯電話やスマホで採用されている低コストなセンサー「CMOS」ではないところもこだわりだったのかもしれません。
画質で比較するならば、「CMOS」よりも「CCD」の方が綺麗に撮れますから。
ただ携帯電話という位置付けでみると、生産コストだけでなく「CCD」は消費電力の点でも「CMOS」より大きいこともあり、バッテリーの持ち時間も考慮すると採用しづらいところなのでしょう。
そのようなことも含めて、『GALAPAGOS 003SH』は、かなりハイスペックで攻めてくるスマホという印象でした。
『GALAPAGOS 003SH』の電源を久々にONした結果・・・
あまりの懐かしさから、やっぱり電源を入れて裸眼3Dを久しぶりに試したりしたくなりました。
幸いなことに充電ケーブルも残っており、繋げてみたところ充電可能!
ということでしばらく充電の後『GALAPAGOS 003SH』の電源をONにしてみました。
すると、ロゴが3Dで浮かび上がってきて起動するのです。
なんか、記憶の片隅にあります。苦笑
しかし・・・起動に結構時間がかかります。
今時のスマホでは考えられないくらいで、ホーム画面に切り替わるのまえに1分半から2分くらいは見とかないといけません。
まさにガラパゴスなスマホ。
でも、操作性は確かに悪いものの、普通にまだ使えそうな感じでしないでもない動きを見せてくれました。
裸眼3Dのコンテンツも視聴できましたが、イルカが本当にスマホの液晶から飛び出してくる感じは今見ても普通に楽しめますね。(静止画では伝えられないです)
話のネタとか、その場をちょっとだけ盛り上げたい時にくらいは使えると思います。笑
あくまでそれくらいの範囲としてならば、『GALAPAGOS 003SH』は今でもアリ。
さすがに今更、携帯電話としての実用性はさすがにキツいところですが、なんとなくこの先も手元に残しておきたい一品のように感じました。
かさばるものでもないし、鞄にでも入れておくと何かしら役立つかもです・・・。
以上、2010年に世に出た、世界初の裸眼3Dスマートフォン『GALAPAGOS 003SH』のお話でした!