最近時にワイヤレスヘッドフォンばかり利用していますが、久しぶりにワイヤレスイヤフォンを使いたくなりました。
以前からなんどかAppleの「AirPods」の購入を検討していましたが、「耳からうどん」と揶揄されたそのデザインと価格がネックになり、どうしても購入に踏み切れませんでした。
ところが、2019年10月に登場した『AirPods Pro』は、麺の長さ…いや、軸の長さが短くなり「うどん感」がなくなりました。苦笑
しかも Proから搭載された「アクティブノイズキャンセリング」についての評判も良い感じです。
※アクティブノイズキャンセリングとは、ヘッドフォンやイヤフォンなどの遮音性能をアップするために外部からの音をできるだけ聞こえないようにする信号処理技術です。
例えば周りの音が気になって楽曲を聞いているときについ音量を上げてしまうことがあると思います。
ただ、大音量というのは耳に与えるダメージが懸念されますよね。
しかし「アクティブノイズキャンセリング」の機能があると、気になる外部音をある程度シャットアウトすることができるので、音量を下げても曲がしっかりと聴けるのです。
個人的には、我が家の近くで家屋の解体工事(建て替え工事)が始まり、自宅で仕事中にそれなりに騒音が連日発生しています。
この環境で集中力を高めるのは結構辛いものがあります。汗
そのようなこともあり、他のメーカーにもノイキャン搭載ワイヤレスイヤフォンはありますが、iPhone始め、Apple製品との親和性も踏まえ今回は『AirPods Pro』に決めました。
目次
『AirPods Pro』の仕様について
『AirPods Pro』の仕様詳細については、今回は割愛しますので、Appleの公式サイトにてご確認ください。
「AirPods Proの仕様」
https://www.apple.com/jp/airpods-pro/specs/
簡単に注目ポイントをあげると以下のようなところになります。
●アクティブノイズキャンセリング
●外部音取り込みモード
●感圧センサー
●カナル型に変わった
●耐汗耐水性能(IPX4)
●軸が短くなり「うどん」じゃなくなった(ドライヤーになった)
注目ポイントについては追ってご紹介しますが、「耐汗耐水性能」については、あくまで防水仕様ではないため、水やお湯の中に浸かってしまうとアウトだと思ったほうがよいです。
汗や水がちょっとかかったくらいは気にしなくても大丈夫くらいにとどめてください。
『AirPods Pro』の内容物
『AirPods Pro』のパッケージに入っているのは以下のものとなります。
■AirPods Pro本体
■Wireless Charging Case
■シリコーン製イヤーチップ(3サイズ)
■Lightning – USB-Cケーブル
■取扱説明書
イヤフォンの充電も兼ねたケースは、ワイヤレス充電に対応。
同梱されている「Lightning – USB-Cケーブル」での有線充電も。
イヤーチップが3サイズ(S、M、L)なのは、各メーカー共通仕様といっていいでしょう。
ちなみに、MacやiPhoneとは違いりんごのステッカーは入ってません。(周辺機器扱いだから?)
『AirPods Pro』の設定について
『AirPods Pro』と最も接続する端末といえば、やはりiPhoneになると思います。
接続設定については、Appleらしくとても簡単なのは今回も同様です。
iPhoneの場合、設定でBluetoothをオンにしておけばOKで、あとはiPhoneの近くで『AirPods Pro』のケースのフタを開けるだけでペアリングはあっという間に完了です。
※ペアリングには、「iOS 13.2」以上が必須です。
Bluetooth設定にある、「自分のデバイス」にあるAirPods Proの向かって右端にあるビックリマークをタップすると、AirPods Proの設定画面に変わりますので、まずはここでイヤーチップの装着状態をチェックします。
続けるをタップすると装着状態をテストする画面になりますので、一番したの再生ボタンをタップしてテスト開始です。
音楽が少しの間流れますので、そのまま待つとすぐにテストは完了します。
左右それぞれのイヤフォンに対する装着状態の結果が表示されます。
アクティブノイズキャンセリング等の設定もここで変更できますが、こちらについてはBluetoothの設定画面以外からも可能です。(こっちの方がちょっと早いです)
iphoneの画面で下から上にスワイプすると出てくる「コントロールセンター」
こちらに表示されている音量アイコンを長押しすると画面が切り替わり、ここでノイキャン、外部音取り込みの切り替えができます。
こちらの切り替えについては、最もシンプルに素早く切り替える方法は、新しく搭載された「感圧センサー」です。
イヤフォンの軸にある窪みを長押しすることで、ノイキャン→外部音取り込みを交互に切り替えることができます。
ちなみに、Bluetooth設定から行う場合は、自分のデバイスに表示されている、AirPods Proの「接続済み」となりにある(i)のアイコンをクリック。
ノイズコントロールの設定画面が表示されます。
この長押しですが、デフォルトでは右と左のイヤフォンどちらでもノイキャンと外部音取り込みの切り替えができますが(総称:ノイズコントロール)、片方のイヤフォンだけにして、もう片方を「Siri」の呼び出しに割り当てることもできます。
(例)右→Siri 左→ノイキャン・外部音取り込み切り替え
といった設定が可能です。(自分は右にSiri、左にノイズコントロールとしています)
その他、『AirPods Pro』の感圧センサーの設定については、iPhoneの設定、「アクセシビリティ」にある「AirPods Pro」から行えます。
『AirPods Pro』の操作方法
先ほど設定のところでも触れましたが、AirPods Pro本体での操作は、タップだったこれまでのAirPods、第2世代AirPodsと違い、感圧センサーが内蔵されたことにより、<つまんで押す>という操作に変わりました。
『AirPods Pro』の軸にある窪みがボタンのようになっており、曲を再生している時に、このボタンを押すことで『AirPods Pro』の操作を行うことができます。
曲を再生している場合
1回押す:「一時停止」(そこから1回押すと一時停止解除)
2回押す:1曲進む
3回押す:1曲戻る
1回長押し:ノイズキャンセル(同様の操作を行うと、外部音取り込みに切り替わります)
イヤーチップについて
イヤーチップは、出荷時にはMサイズが装着されていますが、自分の場合はSサイズが合うようです。
Mサイズだと、ちょっと動き回ると左は外れてしまいました・・・。
ここについては若干注意が必要で、先ほどの「イヤーチップ装着状態テスト」では、「密閉されています」と結果が表示されても、自分の中ではなんとなく違和感があったのです。
そのため、テストはあくまで耳がイヤフォンで密閉されている状態になったというだけであって、しっかり耳の穴にフィットしているかは別問題として、自分に一番フィットするサイズ(落ちないと安心できるサイズ)を選ぶほうがいいです。
外で外れて無くしたりしたら目も当てられませんから。
外れるといえば、イヤーチップの交換ですが、チップをめくってそれなりに力を入れて引っ張れば取れます。
最初は力の入れ加減に不安を感じますが、ある程度力を込めて引っ張っても問題なかったです。
チップをはめるときは向きをしっかり合わせれば簡単にセット完了します。
AirPods Proをもし落としたら?
一応、iPhoneやMacのように探すことは可能です。
サイズがサイズだけに見つけるのそれなりに大変かもしれません・・・。(一度ペアリングしたAirPods Proは「探す」アプリのデバイスを探すで検索できます)
フィット感が高いので、よほど激しい動きをしない限りは落ちないと思います。
ランニングやエクササイズくらいなら問題ないレベルです。
格闘技とかだとさすがに落ちると思いますけど。
『AirPods Pro』の感想、ノイキャンは本当に凄い!
実際に使ってみて、やはりすごいのが、曲を流しているときにアクティブノイズキャンセリングをすると、外部の音がカットされ静寂が訪れつつ、曲がさりげなく流れるんです。
まさに心地よいBGM状態。
耳元で曲が流れているのに、仕事なりなんなり、やりたいことに集中することができるレベル。
もう一回いいますけど、、これすごくいい。笑
外の騒音もほぼシャットアウトといっても言い過ぎではないくらい、うっすら遠くの方で聞こえるかな程度。
家の中で動いている扇風機の音とか聞こえません。
ノイキャンは今回初めて体験しましたが、もっと早く買えばよかったと思いました。苦笑
ここまで周りの音が気にならなくなるとは・・・。
音質は普通?
音質については、正直なところ普段使っている1万円弱のオーディオテクニカのワイヤレスヘッドフォンの方がいいです。汗
『AirPods Pro』が悪いのではなく、他にもっと音質のよいヘッドフォンやイヤフォンがたくさんあるという現実。
なので、音質を最優先するのならば『AirPods Pro』を選ぶことはないです。苦笑
といいながらも、普通にいい音が鳴るイヤフォンです。
税込で3万ちょっとするのですから当然ですが、低音の鳴りや全体的なバランスは良好なイヤフォンと断言してもよいかと。
個人的には好きです。
感圧センサーでの操作は快適です。
AirPodsは使ったことありませんが、どう想像してもタップよりこっちの方がいいと思います。
カナル型になったことで、そう簡単にはイヤフォンが取れたりしませんが、タップだとポロっと落ちそうなところが、つまんでプッシュによって落ちる心配がほぼとんどありません。笑
Siriの操作も含め、とても快適な操作感。
バッテリーについては次に期待
残念な点としてはバッテリー駆動時間です。
Appleは、ケースで充電しながらの利用であれば、24時間以上の再生が可能とのことですが、1回の充電では4.5時間程度となっています。(ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをオフにした場合は最大5時間となり、他のモデルと同等)
確かに、ケースがかさばるものではないので、携帯して必要に応じて充電しながら使えばいいいかもしれません。
でも、できれば1回の充電で8時間〜12時間程度あると、外出先でも充電の手間なく使えてよいのですが。
ここについては、次の新型AirPods Proに期待したいと思います。
ケースに入れて5分の充電で約1時間の再生が可能という良い点もありますので、今回は良しとします。笑
『AirPods Pro』まとめ
音質を優先するのならば、3万円も出せばもっと良いワイヤレスイヤフォンが他にあります。
なんだったらヘッドフォンにしたほうが音楽を堪能できると思います。
ただ、ノイキャンによって音楽への没頭感が高まるという意味では、『AirPods Pro』は高音質なワイヤレスイヤフォンといっても過言ではありません。
それくらいノイズが消えるというのは凄いことなんです。
とはいえ、やっぱり『AirPods Pro』を選ぶ最大の理由は音質ではなく、iPhoneをはじめとしたApple製品との親和性であり、いかに快適に公私にわたって使えるかという点。
そして、アクティブノイズキャンセリング機能が有効活用できるならば、買う価値はあると断言できます。
デザイン的にも「うどん」から「ドライヤー」に変わったことで、気恥ずかしさは皆無と言って差し支えないでしょう。
個人的は、このデザイン変更も購入を後押ししたのは間違いないです。苦笑
こうしてブログの執筆を行ったり、デスクワークを快適にしてくれるという点からみて、長い目で見れば『AirPods Pro』は決して高い買い物ではないと実感できます。
何気に長時間の装着でも疲れない軽さとフィット感も侮れない点だったりします。笑
これからもしっかり使い込んでみたいと思います。
以上、少々長くなりましたが『AirPods Pro』のお話でした!