2016年に再結成したロックバンド『THE YELLOW MONKEY』(通称イエモン)が、2000年7月に発売した『8』以来、19年振りのオリジナルアルバムとなる『9999(フォーナイン)』が2019年4月17日に発売されました。
前作『8』を世に出した翌年2001年1月に活動休止、そしてそのままの状態で2004年7月に解散したイエモン。
ロックバンドでよくみかける一時的な企画モノではなく、バンドとして完全復活を果たした『THE YELLOW MONKEY』の現在進行形となる新しいアルバムですから、買わないわけにはいきません。苦笑
今回予約していたのはCDの方で『9999(フォーナイン)』初回生産限定盤となる、特典DVD付のバージョンです。
特典DVDについては、先着購入特典の「SELECTION of THE YELLOW MONKEY【primal】」も含まれています。※特典については後述します。
ということでイエモン19年振り、9枚目となるオリジナルアルバム『9999』のレビューです!
目次
9999(フォーナイン)初回生産限定盤の内容
まず『9999』初回生産限定盤の内容をご紹介します。
収録曲は全13曲で、初回限定版だけでなく通常盤も同様です。
ただし「iTunes」でのダウンロード版のみ、ボナストラックとして、「13曲のbacking track」、そしてインディーズ時代の楽曲「毛皮のコートのブルース」が収録されます。
「毛皮のコートのブルース」と「13曲のbacking track」については、CDの初回生産限定盤にも収録されないという困った仕様だったりします。苦笑
その話はおいといて、『9999』初回生産限定盤ですが、特典DVDが同梱されており、こちらにはイエモン再結成後に行われた全国各地でのライブからチョイスされた10曲分の映像。
そしてイエモンYouTube公式チャンネルで公開中の「STORY of THE YELLOW MONKEY」未公開映像を含む、『9999』製作中のドキュメンタリーが収録されています。
個人的には、このDVDがある上で購入を決めたと言っても言い過ぎでがないところなんです。
さらに先着購入特典として、再結成後に行われたアリーナツアーの初日である、国立代々木競技場 第一体育館(2016年5月11日)のオープニングナンバー「プライマル」の映像を再編集した「SELECTION of THE YELLOW MONKEY【primal】」のDVDもついてきます。
「プライマル」と言えば、イエモンが活動休止する前に最後に発売したシングル。
当時、ライブでは演奏されることがないまま解散してしまっただけに、その曲を復活ライブの最初にもってきたのは印象的でした。
といった感じで、『9999』初回生産限定盤の仕様としては、CD1枚、DVD1枚という構成です。
プラス、先着順でDVDがさらに1枚も。
19年振りのオリジナルアルバム『9999』レビュー
19年振りとなるオリジナルアルバム『9999』ですが、間違いないです。笑
再始動の一発目となった「ALRIGHT」を始め、「砂の塔」を始めとするドラマなどのタイアップ曲も複数あり、どこかベスト盤的な位置付けとも言われますが、19年の時を経ても確実にイエモンらしさは感じさせてくれます。
ただそこにとどまらす、よりバンドサウンドを高めることを追求した音作りや、かつてのイエモンにはなかったメロディも。
イエモンサウンドのベースとなる1970年代あたりのアメリカ、イギリスのロックや日本の歌謡曲を匂わせるところもしっかり残しつつ、キャッチーな楽曲に仕上がってます。
もちろん楽曲の多くを手がける、吉井和哉氏のキモでもある「色気」「妖艶」といったものも。
まさに<熟成THE YELLOW MONKEY>がそこにありました。
19年寝かせただけのことはあります。苦笑
偉そうに語ってみましたが、繰り返し聴きたくなるアルバムです。
こうやってブログの記事を書きながらも聴き続けている状態です。
『9999』初回生産限定盤の特典DVDは絶対オススメ!
アルバムに続き、『9999』初回生産限定盤の特典として同梱されるDVDですが、スゴくいいです。笑
なんか絶賛の連発で怪しまれるかもしれませんが、特典DVDに関しては、あらためて『 THE YELLOW MONKEY』はやっぱりライブが一番と再確認できるものでした。
全国各地でのライブからチョイスされた映像集でしたが、それぞれのライブを全曲収録したBlu-ray版を発売してほしいくらいですから。
映像を観て実際に出せるレベルで撮影自体はされてるように感じましたし、特典用とかメンバーやスタッフのライブ検証用的な用途で終わっては勿体無い。苦笑
同DVDには、『9999』制作中のロサンゼルスでの様子なども収められており、メンバーのバンドへの思いやイエモンサウンドの根っことなるポイント的な話も垣間見ることができます。
プライマルライブ映像再編集版DVDも観る価値あり!
最後に初回生産限定盤だけでなく通常盤も含め先着購入特典として同梱されるDVD「SELECTION of THE YELLOW MONKEY【primal】」の感想です。
DvDメディアそのもののコストが安価とはいえ、「プライマル」1曲のためにDVD1枚使うのか?」と思いましたが、まさか冒頭にボーリング大会をもってくるとは。苦笑
プライマルのライブ映像を再編集したものだけが収められてると思っていましたので、意外な展開にニヤケてしまいました。
プライマルの再編集映像も、イエモンの再結成にこみ上げる感情が抑えられず溢れ出すファンの様子をよりしっかりと収めたものになっていました。
数に限りはあるようですが、通常盤にも同梱される特典DVDなので、ぜひご覧ください。笑
二度と解散しないでほしいロックバンド
19年ぶりとなるイエモンのオリジナルアルバム『9999』を聴きましたが、2016年復活以降の活動も含め思ったのは、「二度と解散しないでくれ」ってことでした。
そこについては再結成後初のライブツアーで吉井和哉氏が
「もう絶対、THE YELLOW MONKEYは解散しません」
と口にしました。
その真意はさておき、まだまだイエモンを楽しめることは間違いないかと。
そんな彼らが再結成から3年、満を辞して発売した『9999(フォーナイン)』は、イエモンファンのみならず、「イエモンってどう?」って方にもぜひ手にとってほしいアルバムです。
平均年齢51〜52歳のおじさんたちが奏でる妖艶なロックもたまにはいいと思いますので。笑
2019年はアリーナツアーが予定されているイエモンですが、2020年には全国を回るホールツアーをぜひやってほしいところです。
近頃は効率と利益率を重視して、ドームやアリーナツアーしかやらないアーティストが増えましたが、イエモンは違うはずなので。
以上、THE YELLOW MONKEY、19年振りのオリジナルアルバム『9999』初回生産限定盤のレビューでした!!
PS. 今回、レビューの中で途中取り上げた、「iTunes」でのダウンロード版『9999』ですが、「backing track」ほしさに買ってしまいました。汗
レコード会社の意向やらなんやら営業戦略的なところはあると思いますが、CDにもつけてほしかったですね。
レビュー的には、ホントそこだけがマイナスポイントです。苦笑