経営悪化で全く先が見えない東芝。
2017年3月期の連結決算では、1兆円を超える赤字を計上していることが明らかとなっています。
深刻な経営状況に、長年スポンサーを務めるフジテレビ系列の国民的アニメ「サザエさん」の降板も噂され、これを否定した東芝でしたが、状況的にはどうなるか分からないのが実情なのかもしれませんね。
そんな東芝が経営再建に向けて重要な位置付けとするのが、同社の事業において競争力が高いとされている「メモリ事業」
こちらの事業を売却することで、1兆円を超える赤字を埋める考えであるとみられています。
ちなみに、東芝のメモリ事業の世界シェアは、韓国のサムスンに次ぐ第2位だそうです。
世界シェア サムスン:37% 東芝:18%
サムスン以外の企業にとってみれば、東芝のメモリ事業買収イコールシェア拡大というか、トップに躍り出ることも可能なだけに、東芝の赤字を埋める額が提示されても何ら不思議はありませんね・・・。
東芝メモリ事業買収でAppleはサムスン依存脱却を狙う?
1兆円を超える赤字を抱える企業とはいえ、世界2位のシェアを誇る東芝のメモリ事業は、あまりにも魅力的。
AppleやGoogle、Amazonまでも買収に名乗りをあげるのもわからないでもありません。
報道では、東芝が設定しているメモリ事業売却額は1兆5,000億以上とされています。
買収に名乗りを上げた企業の中には、2兆円を超える額を示すところもあったとかなかったとか(汗)
しかし、その中でも、事がメモリ分野だけに、なんといっても気になるのはAppleの出方。
東芝のメモリ事業を手中に収めれば、現在のサムスンへの依存は一気に解消されることになります。
買収額のことはありますが、従来よりも安価に調達できるメリットがあるのは確かです。
でも、コストカット利益追求タイプのティムクック(汗)率いるAppleが、果たしてそこまで勝負してくるのか微妙な気もしますが、どうなのでしょう・・・。
ただ、クラウドでのバックアップが根付くなか、多くの人が端末にたくさんのデータを保存したいのも事実。
近年のiPhone始めApple製品の傾向からも見て取れます。
そういった意味でも、iPhoneやMacなどのストレージの容量はアップさせる流れはまだまだ続きそうなだけに、Appleが東芝のメモリ事業の買収にどれくらい本腰を入れるのか気になるとことです。
個人的にはストレージ容量よりも、かつてのように革新的な製品を世に送り出しくれる方が嬉しいのですが(苦笑)
その要素の一つとして東芝のメモリー事業が関係してくるのならば良いのですが。
しかし同時に、ジャパンクオリティがまた一つ失われるという現実が迫っているのは寂しい限りですね。