ヤフオクがコンサートチケットなどの転売目的での出品に対し、本腰を入れて対策を行うようです。
ヤフオクから2017年11月8日に発表されたのは、転売目的と運営側が判断したチケットの出品を禁止するというものです。
いつもヤフオク!をご利用いただきましてありがとうございます。
ヤフオク!では、当社が不適切と判断した商品の削除を行っておりますが、このたび、転売する目的で入手したと当社が判断するチケットを出品禁止物として明示することとしました。【改定内容】
ヤフオク!ガイドライン細則
B.出品禁止物
18.転売する目的で入手したと当社が判断するチケット【改定日】
2017年11月8日(水)ヤフオク!は、これからもご利用の皆様により良いサービスを提供してまいります。
今後ともヤフオク!をご愛顧くださいますようお願い申しあげます。
このようなお知らせがヤフオクに掲載されました。
出品されているチケットが転売目的であるかどうかの判断は難しい点もあると思われますが、ヤフオクが転売と判断する基準については詳細は非公開となるようです。
このあたりについては、出品者が禁止基準を逆手にとって出品する恐れがあるためだと思われます。
この発表に伴い、「ヤフオク!」のガイドラインも改定されました。
今回の改定が、転売を目的とした出品の抑制やヤフオクユーザへの注意喚起になるのか注目です。
オークションといえば、「ヤフー」と「メルカリ」が、先月『EC事業者協議会』なるものを設立しましたが、こちらとの関係性やメルカリの動向も気になるところです。
ヤフオクのチケット転売といえば、自分も一度だけ某アーティストのチケット(それも立ち見席)を本来あるべき価格の倍近い値段で落札したことがありました。
そもそも、ここ数年で正規の価格自体が上がっているので、転売ヤー対策はもっと早く進めるべきだったのではないでしょうか。
ヤフオクの動きで転売ヤー問題は解決に向かうのか?
ヤフオクが転売目的でのチケットの出品を許さないという姿勢を明確に表した今回の発表ですが、転売ヤー対策としてどれだけの効果を上げられるのか?
本当にそのチケットが欲しい人に正規の料金で購入できない現状を踏まえると、転売ヤー問題の解決に向かうことを期待したいところです。
ただ、転売目的か否かの判断は難しいところです。
ヤフオクとしても、出品商品としてチケットの取り扱いそのものに待ったをかけるわけではありません。
あくまでも禁止となるのは「転売する目的で入手したチケットが出品されている」とヤフオクの方が判断した出品物に限るということです。
このあたりの判断は、どうしても機械的ではなく人による判断がまだまだ必要に思えます。
例えば、「急用ができていけなくなった」といった理由で出品するケースはよく見かけます。
とはいえ、チケット販売開始から1時間もしないうちに「都合が悪くなり行けなくなったので泣く泣く出品です」的な、あからさまに嘘としか思えない理由をつけて出品する転売ヤーは普通にいたりします。苦笑
こういうケースは完全にアウトでしょうけど、やはり目視で判断するのでしょうか。
いずれにしても、ヤフオクの対応を見守りたいと思います。
ネット上では、チケットのみならず、近年大きな問題となっている、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch』や、ニンテンドークラシックシリーズの『ミニ スーパーファミコン』や『ミニ ファミリーコンピュータ』の転売対策にも取り組んで欲しいとの声も多数上がっています。
チケットにしてもゲームなどにしても、販売する企業からすれば転売ヤーに発売直後の商品から利益を搾取されているようなものなので、転売対策は今後さらに厳しいものになっていくのでしょう。
今回のヤフオクの姿勢が転売ヤー対策の大きな一歩となることを期待したいと思います。