元マイクロソフト代表取締役社長の、成毛眞(なるけまこと)氏が「Amazon」について、他者を圧倒する経営戦略や展開するサービスについて、解説した『amazon 世界最先端の戦略がわかる』が気になり読んでみました。
ネット通販の巨人として君臨する「Amazon」が、いかにしてここまで世界中を席巻しているのか?
もはやただのネットショップではない「Amazon」について、わかりやすく解説しています。
普段、当たり前のように多くの人が利用している「Amazon」ですが、プライム会員(有料※)でならば、たとえ安価な商品1点からでも配送料が無料というサービスは、あらためて考えると「送料を引けば利益ないのでは?」と思うのが当たり前かと。
※年間プランで3,900円(税込)、月払いプランで400円(税込)。
会費を払っているとはいえ、どうみても、その会費以上の恩恵があるのがプライム会員の凄さ。
取り扱っている商品点数も価格設定も尋常ではありません。苦笑
それでもAmazonがこのようなサービスを展開できるのは、圧倒的な物流量と、通販以外の事業の存在があります。
たとえば「Amazon」のクラウドサービス『アマゾン ウェブ サービス(AWS)』は、もともとは自社用のシステムとして開発したものですが、今や顧客向けのクラウドサービスとして「Amazon」の収益を支える存在になっています。
通販以外の事業でAmazonが得ている利益や、他社が真似できないレベルでの大胆な設備投資。
お金の回し方や、お客様第一の方針、システム開発、そして自社商品の投入など知ることができます。
本書の中では、日本でのライバルとしてよく比較される「楽天」との違いなどについても、わかりやすく解説されています。
「Amazon」と「楽天」では、一体なにが違うのか?
両社の経営戦略の一端を垣間見ることもできますし、「Amazon」の凄さをざっくりと知るにはちょうどよい1冊だと思います。
ちなみにこの本の帯にはキャッチコピーとして『この1社さえ知ればいい』とありますが、Amazonは一体どのような企業なのかを知るという点では、たしかにこの1冊でいいと言って差し支えないかもしれません。笑
難しい言葉は極力抑えて、「Amazonとは?」という問いかけにわかりやすく答えてくれている書籍です。
そして、本書『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読むことによって、Amazonがいかに私たちの生活に密着した欠かせない存在となっているのかをあらためて実感できるようにも感じました。
400ページ近くありますが、読みやすい構成にもなっているので一気に読破可能です。
ネット通販の巨人と呼ばれる「Amazon」が、いかにそのポジションを手にし、さらに通販事業以外の分野においても、今後さらなる拡大(成長)を推し進めいているかを知っておくのもよいかもしれません。
以上、簡単ではありますが『amazon 世界最先端の戦略がわかる』のお話でした!