今年は日本で開催中の「FIFAクラブワールドカップ2015」
個人的には、試合数をいたずらに増やしてチケット販売や試合の放映権でできるだけ荒稼ぎしようというFIFAのやり方は好きではありません。
そもそもが、欧州クラブの王者と南米クラブの王者が激突する趣旨の試合が、明らかにそのレベルに届いていないクラブが複数参加していることの違和感は半端ないです・・・。
今回は、日本開催ということもあって、アジアからは2つのチーム、サンフレッチェ広島と、中国の広州恒大が参加しています。
クラブワールドカップというには明らかに物足りない参加チームということはさておき（汗）
単純に、Jリーグのクラブが欧州や南米の競合クラブとガチでやったらどうなるか？
そういう楽しみ方はできるかと。
そんな中、準決勝の一戦として、サンフレッチェ広島が、南米王者の、リバープレート（アルゼンチン）と対戦しました。
できれば、バルセロナとの試合が見たかった・・・。
点差では現れない力の差を改めて実感
広島は、この半月で５試合を戦うというハードな日程でした。
それでも、地の利を生かし、試合勘といった部分の差や手探りで試合に入ったリバープレートの戦略もあってか、前半は広島に数多くのチャンスが訪れ、テレビ中継の開設を努める、元日本代表監督の岡田氏や元日本代表の都並氏も大興奮でした。
後半も互角の展開と見られる中、想定外？の苦戦を強いられたリバープレートが先に動き、ベテランのルイス・ゴンザレスを投入した15分後。
セットプレーから、ついにリバープレートがゴールをこじ開けます。
ここまで、決定的なピンチはほとんど無かった広島にとっては、あまりにも痛い失点でした。
前半のゴールチャンスを、相手GKのバロベロに再三つぶされたことが悔やまれますが、このワンチャンスを確実にものにするあたりは、やはり南米王者のプライドでしょうか。
その後、広島も反撃を試みるも、結局得点は奪えず、1対０で破れ、準決勝で敗退し、翌日の試合で、間違いなく、中国の広州恒大を破るであろう（汗）バルセロナと戦う夢も敗れました。
中継の開設陣もですが、各メディアも広島の惜敗を大きく報じると思います。
再三決定的なチャンスも作り、セットプレーからの1失点という僅差のゲームであったこともあり、惜しかったという報道になるはず。
でも、数字に現れない力の差こそが、この試合の結果なのではないかと思います。
リバープレートが先制し、その後は危なげない試合運びを見せるあたりはさすがだとは思いましたが、時間稼ぎという、南米のチームが最も得意とするであろう嫌らしさは、ほとんど見られませんでした。
それだけ、広島のサッカーにプレッシャーを感じていたのか？
もしかして、ゆとりがあったのか？
こればかりはピッチ上のリバープレートの選手にしか知る由もありませんが、どちらにしても、きっちりと試合はモノにしたリバープレートが結局は決勝の舞台に勝ち上がりました。
これで、Jリーグのチームは、またも３位決定戦へと回り、クラブワールドカップでの最高順位の更新は夢と終わりました。
でも、これが世界との差なんでしょうね（汗）
負けられない試合できっちり勝利を手に入れる強さは、点差では見えません。
メディアに踊らされて、Jリーグのチームが世界で通用すると錯覚する人もいるとは思いますが、まだまだ世界との差は大きいと、逆に感じさせられた試合だったように個人的には思いました。
テレビ中継の解説者として登場した方々は、それなりに気を使った解説をするので、広島惜しかったでまとめてしまいますが、本音のところでは「やっぱまだまだ厳しいな・・・」と思っているのではないでしょうか？
もしそう思っていなかったら、あまりにも日本サッカーの未来が怪しすぎます（苦笑）
しかし、クラブワールドカップは、Jリーグのチームが参加した場合は、欧州や南米の強豪クラブとガチで試合ができる数少ないチャンスとして楽しめますが、大会そのものは、一度の例外を除いては、結局、欧州王者対南米王者の一戦となる訳で。
※2013年のモロッコ開催でホスト国のクラブ「ラジャ・カサブランカ」が、南米王者のアトレチコ・ミネイロ（ブラジル）から金星をあげ決勝に進んでいます。
選手の疲労や試合のクオリティを考慮して、以前の欧州対南米の一発勝負に戻してほしいと個人的には願っています。
そもそも、場合によってはアマチュアのチームが参加となる大陸があるのはおかしな話です・・・。
そのような、大会の質そのものに疑問があっても、金まみれのFIFAは気にもしないでしょう。
そのあたりは、複数の国から色々接待とかもあってのことでしょうから（汗）
でも、クラブワールドカップばかりはムダな大会ですよ。
もう止めて欲しいです。
トヨタカップと言われていたころが懐かしいです（苦笑）
あの頃はワクワクして試合を見れたので。。。
